SCENE 1

  9月某日

最近仕事を辞めて昼はドラクエ7、夜はチャットにと優雅な
生活を送っている嫁に離婚の話をもちかけた。

別にたいした不満はなかってんけど、朝から飯もつくらんと
毎日うらやましい生活をしている妻に見るに見かねてこう切り出した。

別に飯くらい自分で作ればいいことなんやけど(今までも自分で作っていた

新しい仕事に入ったばかりで忙しい日々が続いておりついつい甘えもあり
言葉にでてしまった。(態度では恐ろしくて出せない・・・・)

これで心を入れ替えるかと思い、ワシは仕事に向かう。
これが甘い考えやったとは後々知る事になるとはさすがのワシでも
思わんかった。

今までにも何度かこういうことが我が家ではあったが、その度に乗り越えて
これたのは夫婦の信頼関係(んなモンなかった)だと誤認していたのはどうやらワシだけやった。

そんなこんなで仕事を終え、帰宅路を急ぐ。

カーステからはポルノグラフティの「ミュージックアワー」が流れており

冷えたビールと娘の寝顔をを楽しみに車を走らせる。